最近AliExpressで、クーポンを使用することで超激安価格でイヤホンが買える祭りが行われた。
気づいたのが遅かったから乗り遅れた…と思っていたのだが奇跡的にゲットした。今回はその戦利品をレビューする。
タイトルを見れば分かるが製品名称がクソ長い。以後Pandamon2.0と表記する。…どっかの東北キャラクターみたいなのだ
目次
製品概要
俗に言う中華イヤホンだ。知らない人が多いと思うが、中華イヤホンは低価格なのに音質が良いものが多いと一部界隈では有名と聞いている。

そんな中華イヤホンの一つがこのPandamon2.0だ。
ドライバーには平面駆動を採用。多くのイヤホンに採用されているダイナミックドライバーに比べ音の歪みが少ないそうだ。
色は黒と青、コネクタは3.5mm(アンバランス)と4.4mm(バランス)が選択できる。
バランス接続だとノイズに強く音の定位感が良くなったりするらしいが、4.4mmジャックは特殊な端子であるため、DACやDAPがなければ物理的に挿せない。
届くまで
アリエクは届くまで結構時間がかかる。自分の場合、
- 6/18正午ごろに注文
- 6/22に発送通知&6/29到着予定と表示
- 6/29到着
だいたい11日ほどで手元に届いた。即日配送するamazonに慣れていると遅く感じる。詳細な記録は以下の記事から見て欲しい。
外観
外観の章へ移る。色は青、3.5mmジャックを選んだ。









検証
ここでは音質、耳への収まりの2つを検証。再生デバイスはMacbook Pro(M1,2020)の3.5mmジャックだ。
音質
音質は好みが分かれるから参考程度に聞いて欲しい。外観の章で説明した通りイヤーピースで音質が変わるらしいから両方試した。
2つのイヤーピースで何が違うのかなと思い比較すると、ノズルの先からイヤーピースの先端までの長さが変わるようだ。

Celest 608 (赤いやつ)

このイヤホンの特徴一言で表すと“フラット傾向でクリアに鳴る”だ。詳しく書いてく。
傾向はフラットで、どの音域も過不足なく鳴らしている。高音域が出すぎて刺さるというった感覚はなかった。
分離感は強めで一つ一つの楽器が個々に鳴っていることを聞き分けれる。
これらの特性からインスト(器楽)を聞くと、まるでコンサートホールにいるかのような音だから本当に驚く。オススメなのは東京佼成ウインドオーケストラの木星。音の壮大さでぶっ飛ぶ。
Celest 221 (黒いやつ)

さっきの赤いやつに比べ中高域が前に出てきた印象を受けた。そのため一言で表すと“中高域強めでクリアな鳴り”といったところだろう。
中・高域が盛り上がっているため、相対的に低音の押しが減り、若干タイトになった。
さっきと同じく寒色系の音で、分離感は強め。
耳への収まり

耳にいれる部分が少々独特だが、普通につけることができた。
ケーブルを耳に引っ掛ける方式(シュア掛け)だから最初は手こずったが、慣れると普通に装着する事が可能になった。
感想
検証の章で語り尽くしたからそれ以外の細かいところを羅列する。
音質が好み
いきなり個人的な好みを書いてしまったが、音の傾向がかなり好みだ。
今まで低音強めなイヤホンを使用することが多かったが、このイヤホンはフラット傾向。低音が強すぎると感じていたからこのイヤホンの低音はちょうどいいと感じた。
また中高音域も綺麗に鳴らせていて心地が良い。あのシャリシャリした高域でないのが良ポイント。
中華イヤホンといえば癖のあるチューニングと思われる人もいるかもだが、このイヤホンはこれといった癖がなく多くの人にハマる音だと感じた。
デザイン良い
このイヤホン、デザインが良い。

この半透明の筐体に綺羅びやかなデザインのフェイスプレート。その中には珍しい正方形の平面ドライバーが見えている。このデザインは本当に良い。のだが指紋がいかんせん目立つのは良くない。
拭けば問題はないからデメリットに入れないが一応書いておく。

筐体だけでなくケーブルも小洒落ていて編み込まれているのだがこちらにも欠点がある(後述)。
イヤーピースで痒くなる?
自分だけかも知れないが、長時間使用していると耳が痒くなることが数回だけあった。
普段使いのワイヤレスイヤホンでは数時間使っても痒くならないから、イヤーピースが人によっては合わないかもしれない。
長時間使用が原因かなとも思ったけど、前使ってたソニーのやつ(MDR-XB55)はならなかった。
追記:イヤーピース変えた

最初は数時間連続で装着しない限り痒くなかったが、段々と数分使用しただけで痒くなってきた。
流石にまずいと思ってイヤーピースを変えた。
選んだやつはSONYのEP-EX11S/B(Sサイズ/ブラック)。

本体のノズル径が大きかったせいで装着に手こずった。音質は前の赤いやつと比べてほぼ変化なし。悩んでた痒みも無くなった。装着感も付属のやつより良い。

ちなみに、大きさは付属してたSサイズとソニーのSサイズはほぼ同じだった。安いし交換をおすすめする。
(↓アフィ)
あまり知られてないけど、ヨドバシ.comは送料無料で配達も速い。Amazonのように最小個数を設定するなんて姑息なこともしてない。見た目はちょい古いしアフィできないけどおすすめサイトだ。
→リンク(Newタブ)
デザインの向きがいまいち

先ほどデザインが良いと書いたが、悲しかな耳に装着した時デザインされた文字が水平にならない。そのせいで折角おしゃれなのに、「なんか違う」という感覚が芽生えてしまった。
装着時は自分の耳なんて見ることは出来ないから別に良いが少し気になった。
ケーブルの作りが怪しいかも?

最初は特に問題はなかったのだが、このイヤホンに取り付ける2pinのケーブルのLR表記のところが外れた。
精密にはネジで噛み合っているところの接着剤?が取れたみたいだから、もう一度ネジを噛み合わせたら済むだけの話なのだが、そうするとLR表記の位置がずれてしまう。
音質に影響はないけどちょっと気になる。
最後に
お気に入りのイヤホン
デメリットが多くなってしまったが、イヤーピース以外はいちゃもんのようなもので重大な欠点はない。
音の傾向が今まで使用してきたものと異なり、少し気がかりだったが、自分は好みの音だった。耳への収まりも良いし、筐体・ケーブルデザインもまあ良い。デメリットと言えばイヤーピースの懸念点以外見当たらない。
懸念点のイヤーピースは使ってみないと分からない。これはどのイヤホンも同じだ。
総合的に満足できるイヤホンだった。
人にオススメしたい商品ではある

癖のある音でないため、多くの人は「この音いいやん」となると思うから積極的におすすめしたい。が懸念点が存在する。それは安心感と価格だ。
メーカーの安心感がない

SONYやオーテクなどの”メーカー”という安心感はこのイヤホンにはない。
多くの人は、オーディオメーカーという安心感を取りたいだろう。そういう人はメーカーの5000円くらいのイヤホンを買う。
しかしこの手のイヤホンの殆どは低音重視。音が悪いというわけではないが、なんだか好みではないという人も多いのではないだろうか?
そういう人こそ中華イヤホン。中華と侮ってはいけない。音が良いというのは今まで書いてきたレビューから感じてくれるだろう。
しかもこのイヤホンはフラット傾向。平面ドライバーによる中高音域の綺麗さも楽しむことができる。
“メーカー”という安心感はないが音は負けていない。
地味に価格が上がっている。

何故かこのイヤホン、今ちょっと値段が上がっている。買った後にamazonを覗いたときには6500円くらいだったのだが、今覗くと7500円まで値上げされている。
6500円ならギリオススメできるところだが、7000円を超えるとおすすめするには高く感じる。
買うならアリエクがオススメ
ところがどっこいアリエクなら大体6500円くらいで売っている。今すぐ必要ないのならアリエクで買ってゆっくり待つのがおすすめだ。
あとイヤーピースも忘れないでほしい。
最後にアフィリンクを貼っておく。
くれぐれもイヤホンジャックのサイズを間違えないようにして欲しい(特にアリエク)。
↓イヤーピース(Sサイズ)
ここまでご覧いただきありがとうございました。