突然だが、このブログの写真撮影はメインスマホであるPixel7を使用している。一方ブログ執筆用PCとしてmacを使ってるのだが一つ問題があった。そう「ファイル転送問題」だ。
Apple製品で固めていればAirDropも使えるが、Androidだから使えない。
有線でつなげてやろうとGoogleが配布するAndroidTransferをインストールしてみたが、うまく動かなかったし、ファイルマネージャー+のFTP通信はうまく接続できなかった。
どうすればいいんだ〜と頭を悩ませ調べた結果、出てきたのが今回紹介するLocalSendだ。
目次
LocalSendとは

LocalSendとは、同じWi-Fiに接続したデバイス同士で利用できるオープンソースなファイル交換ソフト/アプリだ。
Win/Mac/iOS/Androidはもちろん、LinuxやChromebookなど様々なデバイスに対応している。
使い方
使い方は至って簡単。
- 同じWi-Fiに接続する
- 送受信するデバイスでLocalSendを開く
- 送信側のLocalSendから送信するファイル等を選択
- LocalSendから送信を押し、受信デバイスで承認する。
以上。文字起こしするとややこしく感じるが、やってみると簡単。
スマホの場合、フォトアプリなどの「共有」からLocalsendに飛ぶとファイルが選択された状態になる。


LocalSendの特長

インストール方法の前に「何が便利なんや?」と疑問に持つ人がいるだろう。はじめに解説しておく。
持ち物いらずで転送が可能
いちいちケーブルを繋げる必要がないため、別途ケーブルを用意する必要もないのが便利すぎる。
有線の場合うっかり引っ掛けたりしたら転送エラーとなる。無線ならそもそも引っ掛かかるものすらない。
様々な共有方法に対応

この記事を書いていて知ったんだけどこのLocalSend、同じwifiに接続して、表示されるリンクにアクセスすれば受信することができる。
アプリがあったほうが便利だが、使えない状況下でも対応できるのは嬉しい。
AirDropもQuick Shareも対応していない一対多通信モードにもしれっと対応している。
→追記:Quick Share の一対多通信モードは一部デバイスにて対応
実はテザリングでスマホ→PC間のデータ転送が可能

Wi-Fi使うなら外出先では使えないな…と思われるかもしれないが安心してほしい。これ、スマホのテザリングで送受信するデバイスを接続すれば、データ転送が可能だ。
セキュリティ性が高い
ファイルを転送する上で一番大事と言っても過言ではないセキュリティ性。LocalSendも気を使われている。
P2P通信
このソフトはP2P通信を採用しているため、中央サーバーが存在しない。つまりLocalSendの開発チームは転送されたデータに触れることすらできない。
“2人でキャッチボールしている”と捉えてもらったらわかりやすい。
暗号化
また転送時に暗号化を施すのも嬉しいポイント。詳しく言えば、HTTPS暗号化というもの。詳細な解説は省くが、イメージとしては”データ送受信者がファイルを開ける鍵を持ってる”…みたいな感じ。
オープンソース
このソフトウェアは完全オープンソースだから誰でもプログラムを見ることができる。つまり怪しい挙動や不具合があった際に、「ここがだめ」と指摘できる人ため修正が容易だ。
これら3つの要素によってセキュリティ性を保っている。
シンプルなUI
まずはこれを見てほしい。

Chromeのようにスッキリしている。
ブラウザは多機能なほど便利だが、ファイル転送ソフトの場合やることは決まってる故、機能はシンプルで良い。
今ひとつなところ
ここまでLocalSendを褒めちぎってきたが、もちろんイマイチに感じる部分がある。
送信後に完了を押す必要がある

このLocalSend、ファイル等を送信した後、送受信どちらも「完了」を押さないとうまく送受信できなくなる。
詳細に書くとファイル送信後、もう一度送信する際、別アプリからの「共有」から飛ぶと選択したファイル等が消えたり、前送ったファイルが選択される。
受信側はファイル受信後、もう一度受信する際も
通信速度は遅め

同じWi-Fiに接続し、データ転送することを想定されているため、ルーターとの速度に依存する。そのため転送速度は結構遅い。

少しでも速度を上げたいならルーターに近い場所で通信するか、テザリングを用いて通信すると速くなる。
保存先を変えるとうまくいかない

これは自分の環境だけかもしれないけど、規定の保存先から別フォルダに変更した際、受信しているときにエラーが頻発した。
このような現象は他のソフトでもあったから、macOSに原因がある可能性も捨てきれない。
最後に
普通に使えるのが良い
これに尽きる。androidTransferもFTPもエラーが頻発したり、アクセスできなかったりと不具合が多々あった。
それに対してこのLocalSendは目立ったエラーもなく安定して送受信できる。しかも無線。控えめに言って最高。
エアドロ以外ならこれ一択
これを使用する人は自分のようなAndroid→Mac、Mac→Winなど特殊な組み合わせの人だと思う。そういう人であればめちゃくちゃオススメできる。あと複数人でファイルを共有する人も。
しかし全てのデバイスをAppleで揃えているならAirDrop、WinとAndroidの送受信に使用するならQuick Shareがオススメだ。
これらのほうが使い勝手が良い。一方で自分のようなニッチなデバイスの組み合わせならめちゃくちゃおすすめいや、これで良い。
最後にLocalSendのダウンロードページとアプリのリンクを貼っておく。
→ダウンロードページ(Newタブ)

ここまでご覧いただきありがとうございました。