昔、メカニカルキーボードに静音化リングを導入して静かにしようとしたのだがすぐに辞めた。静音化リング買おうかな?と考えている人の一助になれば幸いだ。
目次
メカニカルキーボードはうるさい

早速だがメカニカルキーボードはうるさい。
「赤軸は静音だ」と言われるが、メンブレン/パンタグラフの静音性には敵わない。メカニカルキーボードのカチャカチャした音は打っている本人からすると心地よく感じることが多いが、他人からするとうるさく感じるケースも少なくない。
そこで静音化リングの出番だ。
静音化リングとは
引用:amazon.co.jp
静音化リングとはキーキャップの裏に取り付けることで底打ち音を軽減できる代物だ。
メカニカルキーボードには大きく分けて2つの音がある。1つ目がクリック感を出すための音(タクタイル・クリッキー)。2つ目が一つが底打ち音だ。
静音化リングは2つ目の底打ち音を軽減しましょうというものだ。赤軸などのリニアタイプのスイッチに効果が高い。(クリック音がないため)
リングの使用方法

超シンプルでキーキャップの裏の軸にリングを通すだけ。
超簡単だがこれを109回しないといけない(フルサイズの場合。テンキーレスは92回)。
これ新手の拷問だろ…と思った。
使った感想
ちょっとしずかになった…かな

使用して打鍵した感想が「静音になった”気”がする」といった感じだった。つまりイマイチ。
今思うと92回リングを通す作業していまいちだったと結論づけたくなかったのかもしれない。
静音化リングを使用することは、静音以外に大きな犠牲を払うことになる。
打鍵感の悪化

これが一番でかいデメリットだ。詳しく言うと「底打ちの際の気持ちよさ」が消えてしまったことだ。
メカニカルキーボードはスイッチが底についた時、カツ…という音と感覚を感じることが出来る。この衝撃が指に伝わる感覚がたまらなく気持ち良いから、重くてデカくて煩いメカニカルキーボードを使う。
しかし、静音化リングを付けて底打ちしないようにしてしまうと指に伝わる感覚が損なわれる。その際のぶにゅぶにゅ感、これが耐えられない。
水洗いがめんどくさい

自分はたまにキーキャップを水洗いするのだが、その際静音化リングが邪魔となる。外さないで水洗いするとリングの隙間に水が入り乾きが悪くなる。
外して水洗いすると地獄のリング付け作業が待っている。
静音化リングを使うというということはキーキャップ清掃を諦めるか、地獄のリング付け作業を甘んじることができる人となる。
キーボードはすぐに汚れる。だからキーを取って洗えるやつにしたのに本末転倒な気がする。
静音効果低い
静音化リングによって底打ち音が多少軽減したとしても消えるわけでない。
また、この静音化が楽だったらまだ許せる。100個近いキーキャップにちまちまリングを通すという地味に辛い作業を行って得たのは、少しばかりの静音化。どう見ても労力に見合ってない。
最後に
過度な期待はNG

ここまで静音化リングを酷評してきた。静音化リングはたしかに静音性が上がるが、過度な期待をするのは良くないと感じた。
個人的には静音性が少し上がるかわりの犠牲が多すぎるという印象を受けた。特に打鍵感、底打ちの感覚が損なわれているのが手痛い。
安いしやってみてもいいが想像以上に打鍵感に影響がある。
元々静音なやつの方が良い
基本的にメカニカルキーボードは煩い。赤軸や茶軸が静かと言われるのは、うるさすぎる青軸と比べた結果。メンブレンキーボードやパンタグラフキーボードと比べると赤軸も十分煩い。
何が言いたいか、それは最初から静かな製品を使えば良いというわけだ。基本的にと書いた通りメカニカルキーボードの中でも静音なものもある。
静音仕様のピンク軸
引用:モノタロウ
メカニカルキーボードが搭載するキースイッチの一つに”ピンク軸”と呼ばれるものがある。
家電量販店で試し打ちした印象は、「底打ち音が薄いゴムで抑制されたような打鍵感」と感じた。静音リングと比較して底打ちのブニュブニュ感が少なかった。
静音仕様のキーということもあって、店頭に合った他のスイッチと比べても静音性に優れていた。
ロープロファイルスイッチ

メカニカルキーボードのスイッチの中には高さが抑えられたロープロファイルキーボードという物がある。ロジクールのG913や Lofree Flowなどが挙げられる。

これらロープロファイルキーボードの赤軸や茶軸は、音が抑えられている物が多い。
実際、ロープロファイルキーボードKeychron K3(オプティカル赤軸)を持っているが確かに静か。パンタグラフキーボードと比べると多少音は出るが、煩わしく感じるほどではない。
自分は静音化リングはあまり好みではなかった。とはいえ静音化リングは1000円程と安いので試してみるのもいいかも知れない。(↓アフィリンク)
ここまでご覧いただきありがとうございました。