今回はExpertMouseとSlimblade Proの比較をしてみようと思う。
ボタン数が同じだったり、真ん中にボールが合ったりと共通点も多い2機種だが、どこが違うのか徹底検証してみる。
検証するにあたって一度ヨドバシカメラへ行った。遠かった。
目次
デバイス紹介
今回比較するデバイスを軽く紹介する。
ExpertMouse(無線版)
勾配のついた見た目が特徴のトラックボールだ。ボールの周りにはスクロールリングと呼ばれるものが付いていてこいつをくるくる回すことでスクロールが可能となっている。
Slimblade Pro
平べったい見た目が特徴のトラックボールだ。ExpertMouseと異なりスクロールリングは付いていない。ボールをひねることでスクロールが可能となる。
Slimblade Proは無線接続対応だがSlimblade(無印)は有線モデルのため注意が必要。
比較
比較の章へ移る。
スペック表
各デバイスのスペックを表にまとめた。太字は注目してほしい数値。
ExpertMouse | Slimblade Pro | |
寸法(幅x奥行x高さ) | 13.0×15.7x6.5cm | 13.3×15.3x5.6cm |
形状 | 勾配がある | 平べったい |
重量 | 345g | 285g |
カスタマイズボタン | 4(同時押し+4つ) | 4(同時押し+4つ) |
ボール径 | 55mm | 55mm |
接続方式 | 2.4GHz/Bluetooth | 有線/2.4GHz/Bluetooth |
駆動方式 | 電池(単3電池x2) | バッテリー |
バッテリー寿命 | ?(かなり持つらしい) | 4ヶ月 |
スクロール方法 | スクロールリング | ボールをひねる |
価格(Amazon) | ¥11,073 | 14,473 |
備考 | リストレストつき |
其の一:寸法/形状
Slimblade Proの方が平べったい形状だからか大きく見えるがだいたい同じ。逆にExpertMouseの方が奥行・高さは大きい。
ExpertMouseの形状は奥に行くにつれて高くなる形状だが、Slimblade Proは平べったい形となっている。
どちらの形がいいのか両方触ってみたが正直あまりわからない。数十分ほど居座ったがそれでも分からない。
奥の方が高さが高いため、奥側にあるボタンは押しやすい印象を受けたが…慣れな気もする。
長期間使用しないとわからないため引き分けとする。
其の二:重量
ExpertMouseは345g、Slimblade Proは285gと60gほどExpertMouseの方が重い。とはいえ普通のマウスが重くても150g内には収まっているため、”マウス”と考えたらクソ重い。
つまり持ち運びには圧倒的に向いていない。
Slimblade Proの方が(若干)軽いから一応Slimblade Proの勝ち。
其の三:カスタマイズボタン数
Expertmouse、Slimblade Pro両方4つのボタンを搭載しているが、同時押しができるためカスタマイズできる実質ボタン数は4つ以上となる。
ExpertMouseは4ボタン+奥側2ボタンと手前側2ボタンの実質6ボタン
→奥側、手前側、左側、右側の計4ボタンの実質8ボタンだった。
Slimblade Proは4ボタン+奥側、手前側、左側、右側の計4ボタンの実質8ボタン
両方とも実質ボタン数が同じだから引き分け。
其の四:ボール径
どちらも55mmボールを採用している。触ってみたが両方ともほぼ同じだった。ということで引き分けとする。
其の五:接続方式
ExpertMouseは2.4GHz無線、Bluetoothに対応している。一方Slimblade Proはそれらに加え有線接続にも対応している。
接続のバリエーションが広いのは嬉しい。そのためSlimblade Proの勝ちとする。
其の六:駆動方式
ExpertMouseは電池駆動。単三電池2本で駆動する。Slimblade Proはバッテリー駆動。
バッテリー駆動は経年劣化でバッテリーがヘタる。個人の好みでバッテリー駆動が良いか電池駆動がいいか変わるが自分は電池駆動派だ。
バッテリがー劣化してしまったらせっかくの無線のメリットが消えてしまうため、ずっと無線で使用できるExpertMouseの勝ちとする。
其の七:バッテリー寿命
Slimblade Proは4ヶ月持つらしい。4ヶ月使用のできるSlimblade Proのバッテリー持ちは内蔵型としてはかなり優秀だ。一方、ExpertMouseのバッテリー寿命のデータは見当たらなかったがかなり電池は持つらしい。
少なくとも4ヶ月でバッテリー切れになるレビューは見当たらなかったためExpertMouseの勝ちとする。
其の八:スクロール方法
ExpertMouseのぼーるの周りにはリングが付いている。そのリングの名はスクロールリング。このリングをくるくる回すことでスクロールすることができる。
試しに触ってみたが、ノッチ感がない。カサカサ…といった感じ。個人的にはノッチ感は合ったほうがいいと思うからちょっと残念。
一方Slimblade Proにはスクロールリングらしきものは見当たらない。何を隠そうこのSlimblade Proはボールをひねることでスクロールできる。しかもスクロールしているときはカチカチカチといった感触がある。
はずなのだが、初めて触ったときはスクロールできなかった。最後のほうでうまくスクロールすることができたが感触が弱い。多分設定で強弱は変えれるとは思うがちょっと残念だった。
感触はいい、問題はサッとスクロールしたいときだ。リングであればサーと回せることが容易に想像できるが、ボールをひねるとなると手首の可動範囲的にも難しいのではないかと思う。
慣れればよいのかもしれないが…
スクロールリングは感触なし、ボールをひねるのは少々クセが強いということで引き分けとする。
価格
ExpertMouseは2024/05/08時点で11,073円。
Slimblade Proは2024/05/08時点で14,473円。
価格差は3400円。これを高いと見るかやすいと見るかはあなたに任せる。
この2つを検討する人は価格を重視しないと思うが、一応ExpertMouseの勝ちとする。
結論
結論をまとめてみる。
引き分け
ExpertMouse | Slimblade Pro | 結果 | |
寸法(幅x奥行x高さ) | 13.0×15.7x6.5cm | 13.3×15.3x5.6cm | 引き分け |
形状 | 勾配がある | 平べったい | 引き分け |
重量 | 345g | 285g | Slimblade |
カスタマイズボタン | 4(同時押し+4つ) | 4(同時押し+4つ) | 引き分け |
ボール径 | 55mm | 55mm | 引き分け |
接続方式 | 2.4GHz/Bluetooth | 有線/2.4GHz/Bluetooth | Slimblade |
駆動方式 | 電池(単3電池x2) | バッテリー | ExpertMouse |
バッテリー寿命 | ?(かなり持つらしい) | 4ヶ月 | ExpertMouse |
スクロール方法 | スクロールリング | ボールをひねる | 引き分け |
価格 | 11,073 | 14,473 | ExpertMouse |
備考 | リストレストつき | – |
Slimblade Pro3勝、ExpertMouse3勝と引き分けとなった。が駆動方式の好みなどを考えると人によってはSlimblade Proが勝つと思う。
選び方
一応選び方を考えてみた。
Slimblade Proが良い人は下の通り
- 有線接続もしたい
- バッテリー派
- ボールをひねるギミックが気になる
ExpertMouseがいい人は下の通り
- 有線接続を考えない
- 電池派
- 電池持ちを重視
- スクロールリングが気になる
有線でいい人はSlimblade/ExpertMouse(有線版)があるから見てほしい。
ExpertMouseはなぜか有線版の方が高いからその点は注意。あとSlimblade(有線)は実質8ボタンカスタマイズができるのか分からなかった。カスタマイズできるボタン数が少ない可能性があるため購入する際は気をつけてほしい。
最後に
大玉トラックボールほしい
このように比較していたらますます大玉トラックボールが欲しくなってしまった。
今使っているPro fit ergo vertical、スクロールがおかしい。下にスクロールしているのにもかかわらず上にスクロールされる。コレを機に大玉に乗り換えようか…と少し悩んできめた。
選んだのは…Expertmouseだ。
なぜExpertMouse?
ここまで比較して「なんでExpertMouseなんだよ」と思った方も多いと思う。Slimblade Proの方が実質ボタン数も多い。→同じでした。
理由は単純。電池駆動な点だ。
電池駆動の信頼性
今使っているPro fit ergo verticalも電池式なのだが…電池式は本当に素晴らしい。電池残量の心配をしなくてよい。時々見てもものの数%しか減ってなくて安心する。もし電池が切れてしまっても交換すれば100%になる。
大玉トラックボールの比較を今更した理由もこれだ。実はPro fit ergo verticalには後継機種もあるのだがそいつは電池駆動。あとボタン数も減っている。この2つに耐えることができなかった。
ボタン数は減ってるが…
ボタン数に関してはExpertMouseは6つと後継機種が7つと地味に減っているが考えがある。
Slimbladeは実質8ボタン設定できるが、ボタンの数は4つ。
そうExpertMouseと同じということはもしかしたら、アップデートでExpertMouseが実質8ボタンになる可能性が秘められている。これは憶測だから対応しないかもしれないが、あると考えれば夢がある。
→到着後確認、対応していました。
とはいえ、Pro fit ergo verticalよりボタンが足りないのは変わりない。足りないボタン数はキーボードショートカットとマウスジェスチャーで代替できると思う。多分。これは実際に使ってみて結論を出す。
↓マウスジェスチャーの設定方法
最後にアフィリンクを貼って終わる。
↓ExpertMouse(無線)
↓Slimblade Pro(無線)
↓ExpertMouse(有線)
↓Slimblade(無印)
ここまでご覧いただきありがとうございます。