今回はスマートスピーカーはアレクサがいいのかグーグルがいいのかを比較する。自分はGoogleアシスタントを使用してたがalexaに乗り換えた。
→追記:Alexa乗り換え後、またGogleアシスタントに戻りました。
目次
結論
結論としては
カスタマイズ性重視/一人で利用/amazon Music使用
→alexa
スマートホーム操作/あまり設定を触らない/家族利用/Youtube Music使用
→Googleアシスタント
となる。その理由を下で解説する。
スマートスピーカーの3大勢力



スマートスピーカーには大きく分けて3種類の音声アシスタントが存在する。
- Amazon Alexa
- Googleアシスタント
- Apple Siri
alexa搭載のスマートスピーカーはechoシリーズ、Googleアシスタント搭載のスマートスピーカーはnestシリーズが有名だが、XiaomiやSonos等の他社も発売している。Appleは自社製品のHomePodしか出てない。
今回比較するのはシェア1位と2位のAlexaとGoogleアシスタント。
Siriは対応しているスマートホームデバイスが少なく、HomePodが高いためApple信者以外におすすめできない。
スマートスピーカーは人を選ぶ

スマートスピーカーは人によっておすすめ度が変わる。
なぜなら、いちいち声で操作しているからだ。
天気が知りたければスマホを手に取ればいいじゃない。照明ならばサッとリモコンを手にとってボタンを押すだけでオフにできる。
つまりできることは変わらないから「気づいたら使っていなかった」ということが起こるらしい。
しかし、スマートスピーカーに対応したライトと連携すると、付けていると部屋にいかなくともライトを消せるのでつけっぱなしにしてしまうことはほとんどない。
この快適性を知ると戻れなくなる。自分は戻れなくなった。
比較
alexa/googleの優れているところを音声認識・音楽操作・カスタマイズ性などを比較する。
GoogleアシスタントはNest hub(2世代)/mini、home miniを使用していた。
alexaはecho show 8(2世代)/echo pop(1世代)/echo dot(3世代)を使用中。
echo dot with Clock(5世代)も使用していた。
あくまで自分の環境なので参考程度に見てほしい。
デバイス種類
まずはデバイスの種類を見てみる。alexaからはecho、googleからはNestシリーズで見てみる。なおechoシリーズのイヤホン、車載用のモデルは除外する。
echoシリーズ
画面なし
・echo pop
・echo dot
・echo dot with Clock(echo dotのLED付きモデル)
・echo
・echo Studio
画面あり
・Echo spot
・echo show 5
・echo show 8
・echo show 10
・echo show 15
・echo hub
画面なし6種類、画面あり6種類の計12種類展開
Nestシリーズ
画面なし
・Nest mini
・Nest Audio
画面あり
・Nest hub
・Nest hub Max
画面なし2種類、画面あり2種類の計4種類展開
このようにEchoシリーズの量が半端ない。
選択肢が増えるのは良いことだが、ややこしく感じる。
設定の簡便さ→alexa

設定が簡単なのは圧倒的にalexaだ。amazonにて「簡単セットアップ」にチェックを入れて買うと箱から出してすぐにwifiに接続して使えるようになる。
もしwifiのパスワードを変えても、一つのデバイスのwifiを設定したら勝手に同期される。すごい。
一方googleはwifiを変える際はリセットが必要となる。意味がわからない。wifiのパスワードなんてあまり変えるものではないけど…リセットは意味がわからない(2回目)。
音声認識→同じ

音声認識はトントンに感じた。alexaもgoogleもあまり変わらない。同じくたまに無視する。文字の認識もあまり変わらない。
ちなみにウェイクワード(反応する言葉)が「alexaのほうがOK Googleより短いから良い。」と言われることもあるが、慣れたらさほど変わらない。
スマートホーム操作→Google
スマートホーム操作というのは主に照明の操作などにフォーカスしている。
これはgoogleの圧勝だと感じた。リビングで「ライトつけて」というとリビングのライトが付く様になっている。
Googleの場合、当たり前だがちゃんとリビングのライトが付いた。
しかしalexaではリビングで「ライトつけて」といっても寝室のライトが付くという腹立つ現象がおこる。
原因はおそらくマイクの感度が良すぎるだからだと睨んでいる。ちなみにマイク感度の設定はできない。なんで?
このような音声操作はgoogleが秀でていると言わざる負えない。
昔にあった、スマートホーム操作をしようとすると「すみませんよくわかりません」と腹立つ回答が返されたこともあった(これが原因で一時期Alexaに浮気)が、2024/11/03現在、起こらなくなっている。
音声検索→google

流石Google。音声検索の精度も内容も簡潔にまとめられているし、自社マップが使えるため、気になる店があれば一発で調べれる。
一方alexaは長ったらしく答えたり「すみませんわかりません」と返されることが多い。超簡単なものであればAlexaでも対応できるが、少し小難しいものを調べようとすると無能になる。
音楽再生→同じ。僅差でGoogle
音楽サービス | alexa | |
Spotify | ◯ | ◯ |
AWA | ◯ | ◯ |
Apple Music | ◯ | ◯ |
amazon music | ◯ | ◯ |
Youtube Music | ◯ | ☓ |
LINE MUSIC | ◯ | ☓ |
dヒッツ | x※ | x |
音楽再生はGoogleに分があるようになった。その原因は、Alexaの特権だったamazon Musicに対応したから。それだけでなくGoogle homeはLINE MUSICにも対応している。
Alexaにはamazon Music(有料プラン)+Echo Studioでハイレゾ音源を再生できる強みが残されてるが、Echo Studio1台3万する。ステレオ環境を構築するには6万必要。敷居が高い。
音声で再生は両方ゴミで曲名検索はダメダメ。Googleはアホみたいな聞き間違えをして再生しないし、alexaは別の音楽を再生しあがる。
カスタマイズ性→alexa

カスタマイズ性とは定型アクション(alexa)/オートメーション(google)の挙動のカスタマイズや機能の追加ができることを指す。
このカスタマイズ性はalexaの完勝だ。alexaの定型アクションにて「alexa〇〇して」と登録した際、その定型アクションが優先されるので定型アクションの挙動が安定している。
一方googleではアクションの優先度がまちまちでオートメーションの挙動をすることもあれば、異なった挙動をするなど不安定だ。(↓追記参照)
またalexaには鬼強いメリットが有る。それが「スキル」だ。これを追加することでゴミ出しを告知したり、カレンダーを表示(画面付きモデルのみ)したりできる。
一方googleにはスキルに当たるものがない。これは痛手だ。
特にゴミ出しスキルがかなり強い。Googleカレンダーでも再現できるが、定型アクションとタッグを組むことで「今日のゴミは?」と尋ねるだけでゴミの日かどうか、また何を捨てるかがわかる。
超絶便利。正直このスキル以外あまり使っていない(スマートホーム/音楽除く)
追記:最近はGoogleも使えるように
最近Google homeに乗り換えて、オートメーションを久しぶりに使用したのだが、あの不安定な挙動が改善されていた。
相変わらずスキル的なものはGoogleには無いが、オートメーションなどの自動化はどちらも同じように出来る。
天気の精度→Google

スマートスピーカーで天気を聞くことが多いのでこれも比較する。
これはgoogleの勝ちだ。なぜならgoogleはウェザーニュースから情報を仕入れているため精度が高い。
一方alexaは雨が降ると言っていたのにもかかわらず晴れるみたいなことが頻繁に起こるので天気の精度は悪い。
しかし先述したスキルを使用することで気象庁の天気予報をひっぱってくる。それだけでは「(スキル名)で今日の天気を教えて」と長い文章を言う必要がある。
こんなときの定型アクションだ。「今日の天気は」で反応できるようにすると天気の精度は向上する。しかし、分かりやすく画面で教えてくれる機能がなくなるのは超絶不便。
alexaもスキルを使用することでマシになるが使い勝手が悪すぎるため、Googleの勝利。
複数人使用→Googleどっちもどっち
家族などでスマートスピーカーを使用する際は絶対にgoogleが良い。→改悪

信じられないのだがalexaはマルチユーザーに対応していないので一つのアカウントで制御する必要がある。
家族での使用も一応想定されいているのか一つのアカウントにメンバーを追加する形となるのだが欠陥がある。それはスキルは複数人使用ができないことだ。
例えば同居しているAさんBさんがspotify を使用している場合、Spotifyのデータを2ついれる必要があるのだが一つしか入らない。そのため一方のレコメンド機能が効かない。
また複数人でalexaアプリを使う際も下の図のように一人のアカウントを共有する必要がある。
一方googleはアカウントでの管理をするためアカウントに応じた設定を行うことができる。つまりAさんBさんがSpotifyを使用していてもgoogleアカウントがある限り設定できる。

↑この図のような仕組み
個人利用であればあまり気にすることではないが注意が必要だ。
追記:Google仕様変更

最近Google homeを使用し始めたのだが、音楽プロバイダーの設定の使用が変更されていた。
今までは声の登録をしていない人が音楽再生を要求したら、そのゲスト用の設定で行われていた。
しかし現在では、登録していない人が音楽再生を要求した場合、最初にGoogle homeの設定をした人の設定が使われる様になった。一秒でも早く前の仕様に戻してほしい。
乗り換えた感想
最後にgoogleからalexaに乗り換えて良かったこと/悪かったことを書いてみる。
良かったこと
スキルが使える

前まではゴミ出しをgoogleカレンダーに記していたのだがそれをすべてスキルに任せることができた。先ほど説明した通り、ゴミ出し専用のスキルは使い勝手が良い。
別のデバイスからタイマーを止めれる。→Googleも対応

googleアシスタントの場合キッチンでタイマーがなったらキッチンまで行って止める必要があるが、alexaであれば「止めて」というと「キッチンの◯分タイマーを停止しました」と言って止めてくれる。これがそこそこ便利。
タイマーの残り時間が気になったら「残り何分」というと「キッチンの◯分タイマーが残り◯秒です」と答えてくれるポイントもよい。
しかし、タイマーが複数ある場合、複数のタイマーのうちどれか問われるため、使い勝手が多少悪いのは玉に瑕。「◯分のタイマーを止めて」と言っても聞いてくれない。
→Googleも対応
音楽再生時でも時間がわかる

これはecho showシリーズのアップデートでできるようになったのだが、音楽再生時でも時間がわかる。
文字が小さくお世辞にも見やすいとは言えないが時計がないリビングでは、音楽を再生しながら時間を見ることが可能となった。
12時間制で教えてくれる

Google homeは今何時?と問いかけると24時間制で教えてくれていたのに対し、Alexaは12時間制。個人的には12時間制で時間を把握しているため直感的でよい。
悪かったこと
マイク感度を調節できない

マイク感度が良いのはいいことのように聞こえるが、感度が良すぎる。
特にストレスなのが、リビングで「ライトを付けて」といったのに別の部屋のライトが付くこと。いちいち「消して」と言わなければならない。腹立つ。
マイク感度を調節できれば、このような誤作動は起こらないのだが…
スマホを鳴らせない

これも地味に手痛い。googleアシスタントの場合、Android端末を声で鳴らすことができるのだが、alexaの場合アプリ内の電話を掛けるため、スマホを鳴らせない。
昔はスマホを鳴らせるスキルがあったのだが、サ終していて使えない。
自分はスマートウォッチから鳴らせるが、Google homeに頼り切っていた人はやめておいたほうがいい。
音楽の操作感もやや劣化

声で音楽を再生するのはgoogleだろうがalexaだろうが誤反応が多くて腹が立つのは変わらないがalexaはわざわざAmazon Musicで再生しようとする。
自社サービスを使わせたいのはわかるが…くっそ腹立つ。自分はSpotifyに設定しているのに。
曲名指定の際に「Spotifyで〜を再生して」といえば解決する。めんどくさい。
「使いにくいなら使うな」と言うのはごもっともなのだがついつい使いたくなってしまう。
ちなみに、alexa間で音楽のなる場所を変更するときは「音楽を(部屋名)に移動して」ということで移動できることが確認できた。
キャストが使えない

「キャスト」というのはyoutubeの動画などを別のデバイスに飛ばすことができる仕組みだ。これは同にwifiに繋いでいるデバイスであれば可能なのだが、Alexaでは使えない。
Spotifyはalexaに対応しているため、アカウントのリンクをしていれば音楽を飛ばすことができる。しかし、アカウントのリンクをしていなければ同じwifiに接続していても飛ばせないため注意が必要だ。
壁掛け不可

↑「G」の上にあるひょうたんみたいなやつが引っ掛けるところ。
Google Nest miniであれば壁掛け用の穴があるからキッチンに置くときも場所を取らなかったのだがechoシリーズは無理。つまり邪魔。

echo dot(三世代)と壁掛けアタッチメントを使用してなんとか壁掛けしている。三世代ということもあってマイク感度は少々悪い。
最後に
どっちもどっち

両方使ってみて「どっちもどっち」だと感じた。
総合的にはGoogleが秀でているが、Alexaは製品ラインナップの豊富さ、設定の簡便さ、セール価格の破壊っぷりには敵わない。
つまり、どこかが優れている分劣っているところがあるから一概に「こっちにしておけ」とは言えない。だから次のようにまとめた。
カスタマイズ性重視/一人で利用/amazon Music派
→alexa
総合力/キャスト機能/Youtube Music派
→Googleアシスタント
おすすめの買い方
alexaを買うならamazonのセールがおすすめだ。おすすめセールはプライムデー/プライム感謝祭/ブラックフライデーが安くなりやすい。
google Nestシリーズはあまりセールを行わないのでメルカリで安く購入するのがおすすめだ。家の中で固定して使用していることが多いため中古でもきれいな物が多い。
隣の芝生は青い

中途半端な結論を出したのは「隣の芝生は青い」からだ。
Google homeを使用していたらalexaが輝いて見えるし、alexaを使用していたらGoogle homeが気になって仕方なくなる。これは割り切るしかない。
今Alexaを使用しているがGoogle Homeが輝いて見える。つまりそういうことだ。
この比較が誰かの役に立てれば幸いだ。
追記:Google Homeに戻した
ここまで書いておきながら最近Google Homeに戻した。やっぱりスマホを鳴らせないのはツライ。
詳しくは下の記事を見てほしい。
最後にalexa/googleアシスタントで使っていたデバイスのアフィリンクを貼っておく。
Googleアシスタント
alexa
ここまでご覧いただきありがとうございました。