今回は大玉トラックボールであるExpertMouseを1週間使用したレビューをする。
目次
追記:半年使用レビューも書いた
半年たった感想も書いた。
Pro fit ergo vertical故障

最近Pro fit ergo verticalが壊れた。この話はPro fit ergo verticalのレビューでも書いているがどうやらこの製品ではよくある故障らしい。
後継機種もあるが
- バッテリー駆動
- ボタン数2つ減少
この2つに耐えることができない。ということで前から気になっていた大玉トラックボールに手が伸びてしまった。
Slimblade Proと比較


ExpertMouseとそっくりなSlimbladeProというトラックボールがあるが自分はExpertMouseを選んだ。理由は
- 乾電池駆動
これだけ。
詳しくは前の記事を見てほしい。
外観
外観を紹介する。がボールがあまりにも反射するためモザイク多めとなっているが許してほしい。また、シリアル番号もバグっているように見えるが実物はそんなことはない。













使ってみた感想
使ってみた感想を書いていく。まずは良い点から。
考え抜かれたデザイン

大玉タイプを検討する人の多くがこの奇抜なデザインだと思う。
4つのボタンの真ん中にバカでかいボールがねじ込まれた衝撃的なデザイン。明らかにおかしいのに美しいと感じるこのデザインはあっぱれだ。
ラバー素材をほとんど使用していないため劣化しにくいのもポイント高い。
慣性を用いた操作性

親指で操作するトラックボールはボールを親指で完璧に操作するのに対し、この製品(大玉タイプ)は慣性を用いて操作する。
この制御方法の違いが最初は慣れなかったが丸一日使うことである程度使えるようになり、1週間を過ぎた頃には親指タイプと変わらないほどの操作できるようになった。
センサー精度が良い

さっきのメリットの説明で出てきたがセンサー精度が良い。全力で弾かない限りはちゃんと追従する。前のトラックボールは弾く操作ができなかったから新鮮だった。
ボールが超ヌルヌル

感動するほど出来が良い。最初は少しザラつきがあるが1日使用することでヌルヌルになる。このボールであれば潤滑剤を塗ったり交換したりする必要はなさそうだ。
ちなみに前のボールはいろいろなことを試して結局ペリックスのボールに落ち着いた。
スクロールリングが神

賛否両論あるスクロールリングは普通に使いやすい。自分の個体はガリガリ言うこともなく非常にスムーズに動く。昔は中に磁石が入っていることによる引っ掛かりがあったらしい。
ノッチ感はないが複数の指で操作できるため精密な操作もお手の物。スクロールリングがないトラックボールに戻れないほど気に入った。
掃除頻度が減る

意外だったのが掃除頻度。トラックボールは支持部分が汚れるため定期的に掃除する必要がある。掃除をしないとボールの動きが悪くなる。
親指タイプを使用していたときは大体2~3日に1回掃除していたが、このトラックボールにしてから明らかに頻度が減った。
油が回っていない初日は汚れたがそれ以降掃除していない。日数にして6日ほど。ボールを取ってみると結構汚れていた。すぐさま掃除した。
電池の減りは速い
巷では電池はそこそこ持つと聞いているが、スペックシートに記載なし。
1週間使った結果、電池の減りは61%→56%となった。
前のトラックボールの電池を流用したため100%からでは計測していないが、減りはちょっと速い。
追記
7月29日にExpertmouseのインジゲータが青く点滅、バッテリーが1%になった。
61%あった電池を84日でほぼ使い切った。単純計算で1ヶ月あたり20%ほど消費する。電池の減りは速い。
→2024年8月から10月まで2ヶ月使った結果100%から60%になった。1ヶ月で20%減。電池の減りは速い。
角度つけすぎ
デザインの章でいった後述の話。

角度があまりにもきつい。これは欠点としか言いようのない。
「パームレストをつけることで長時間利用可能」を謳っているが、パームレストの傾斜と高さによって腕が浮くからむしろ痛い。

仕方なくパームレストを外したが次は手首が痛い。ボールの高さが高いため底に指を置くに応じて手首が上に向くためだ。この急勾配はいただけない。
追記:パームレスト購入
パームレストを購入した。詳しくは下の記事を見て欲しい。
掃除しにくい
ネジ穴、センサー、スクロールリングのギザギザ、支持部分の受け皿など隙間が多すぎる。気をつけないと隙間に汚れが詰まる。

掃除するときはつまむように汚れを取らないといけない。ティッシュでサッとなぞると最悪なことになる。
カスタマイズボタンがもう少し欲しい
これは他ボタンマウスを前に使っていたから思ってしまうことだが…もう少しバリエーションが欲しい。

4ボタンでは限界があることはわかっているのだが…欲しい。
仮に対角線上にあるボタン同時押し(左下,右上/左上,右下)のカスタマイズできれば脅威の実質10ボタンが実現できる。


このトラックボールは傾斜があるから対角線上のボタン同時押しも比較的ラクにできる。手首に悪い傾斜がついているのだから、それを利用したボタン同時押しも用意して欲しい。
最後に
最後に感じたことを羅列する。
すぐ慣れた

親指から人差し指/中指へとボール操作する指が変わったが丸一日触り続けることで慣れた。慣れるのに時間がかかるのかな〜と思っていたため嬉しい誤算だ。
慣れたらこの大玉タイプ特有の慣性を感じる操作感が楽しくて仕方ない。
角度が緩いExpertMouse欲しい

デザイン、操作感、ボール/センサーの出来は素晴らしいのだが、角度が急すぎる。できればもう少し緩いExpertMouseが発売されて欲しい。
「Slimbladeがあるじゃん」と思われるかもしれないが、スクロールリングがない、ボタンは独立していない…など操作に大きく関わる違いがある。

求めているのは角度が和らいだ「ExpertMouse」だ。
全員におすすめはできない

なんだかんだ言いながら自分は気に入っている。このデザイン、操作感は数十年形を変えないだけの”良さ”がある。
正直に言うとこの大玉の気持ちよさを含めた”沼”に引きずり込みたい。
のだがマウスを使っていた人の目線に立つとこの奇抜なデザインに慣れない可能性がある。慣れずにトラックボールから身を引かれるのはトラックボーラーして悲しい。
そのため最初は親指タイプのトラックボールをおすすめする。形がマウスと殆ど変わらないのはとっつきやすいため初のトラックボールとしてはおすすめできる。(↓アフィリンク)
最初に親指タイプで慣れてトラックボールの良さを感じてから大玉へステップアップするのがおすすめ。
大玉タイプどれがいいだろう…と思った人はSlimbladeも検討して欲しい。比較した記事はこちら(2回目)。
最後にアフィリンクを貼っておく。
↓Expertmouse(無線)
↓Expertmouse(有線)
ここまでご覧いただきありがとうございます。